雰囲気が高級なら味も高級に変わる!?予想どおりに不合理
雰囲気が高級なら味は変化する?
実験のため、にわか作りのコーヒーショップを開いた。
そこでは砂糖、ミルクだけではなく変わった香味料も入れることにした。(クローブ、ナツメグなど)
実験協力者が、コーヒーに好きなものを加えて、味わった後アンケートに答えてもらった。
そしてこのコーヒーにいくらなら払っていいかを考えてもらった。
その際に時々しゃれた容器に取り替えたりしてみた。時には美しいガラスと金属の容器に入れて綺麗に印刷したラベルを貼り、
小さな銀スプーンと一緒に艶消し加工の金属トレーに載せた。
そしてあるときは白いスチールカップの安っぽいものだった。
結果は、残念ながら洒落た容器に入れても変わった香味料を入れてみようと思わせることは出来なかった。
しかし注目すべきところは、洒落た容器に入れた時にコーヒーに高いお金を払っても良いという意見が多かった。
つまりコーヒーの雰囲気が高級だと、味も高級に感じるということだ。
良くテレビで高級レストランで市販のものを出してみたというものがあるが、
まさにこれである。
別の本でも、マーガリンの売り上げを上げるために、マーガリンの色をバターの色と近づけるために黄色っぽくし、
さらにアルミ箔で包んで、以前のマーガリンと味を比べてもらったところ、
黄色っぽいアルミ箔で包んだマーガリンの方が美味しいという意見が多かった。
これだけパッケージの効果は強いのである。